事業概要
- 事業名
- 観光・料飲・サービス業等の階層別リスキリングのモデル構築事業
- 概要
- 山口県内の観光・料飲・サービス業・業界団体と連携体制を構築し、所属する人材に対して知識・スキルをアップデートする教育コンテンツを提供する
- 特長
-
- 忙しい受講者がカスタマイズや受講しやすい環境の構築
- 学習効果を最大化する伴走支援体制の充実(リスキル推進アドバイザー)
- 期間
- 3ヶ年
プログラム開発の背景
対象とする職業分野におけるリカレント教育の現状、
課題とその解決策についての提案者の考察
- 山口県は、DX⼈材育成により観光マーケティングの強化をすることとして、デジタル媒体を活⽤した効果的な情報発信や分析データの蓄積・活⽤による施策の⽴案、統計データの活⽤による観光マーケティングの推進を進めている。
しかし、⼭⼝県内において即戦⼒になるDX⼈材は不⾜している現状にある。そこで、山口県重点産業振興の為、観光・料飲サービス業界地域団体と連携し、人材不足解消と生産性向上を目指す。 - YIC学院が受託した令和3年度文部科学省「DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業」プロジェクトによる調査結果(①業界における人材補充・生産性向上が必要、②SNSに注力しておりマーケティング活用したい、③接遇・ホスピタリティ・コミュニケーション研修要望が多い、④企画・プレゼン研修の要望が多い、⑤観光振興の人材育成で多いのは観光人材育成や生産性向上、専門組織の設立、体験学習・インターンシップの強化と語学ができるガイドや人材の確保)と⼭⼝県観光客動態調査、⼭⼝労働局による令和5年2⽉のバランスシート(有効求人倍率1.52%)等から、以下を検討課題とした。
- 業界は100名以下の従業員の規模の会社が多いことを考慮して、それぞれの学習テーマごとに人数が限定される。
- 長時間の学習時間の確保と固定的な受講時刻設定は厳しいと想定されることから、柔軟な学習形態を可能とする。
- 個々の学びへの意欲喚起と学習仲間とともにする支援を行うため、企業を超えた地域での協働的学習環境作りが、
地域の活性化と個人の継続学習につながる。 - 組織からの承認評価を受け業務成果とつながる学びの実質化が不可欠だと考えられる。
- 個別学習の持続維持が課題と仮説し、支援スタッフ養成も不可欠で、
地域理解と温かみのある支援者を育成する体制作りを行う。 - 調査より、業界では、IT化技術として、SNSに注力しておりマーケティング活用したいと考えている。
- IT化技術以外では、接遇・ホスピタリティ・コミュニケーション研修要望が多い。
企画・プレゼン研修の要望が企業側からは多い。 - 観光振興の人材育成で最も多いのは観光人材育成や生産性向上について専門組織の設立。
次に多いのが体験学習・インターンシップの強化と語学ができるガイドや人材の確保が必要としている。
以上の問題を対応するために、本事業の計画することとする。
目的
事業の趣旨・目的
◇山口県重点産業振興の為、観光・料飲・サービス業界と地域団体と連携し、人材不足解消と生産性向上を目指す。
昨年度受託した令和3年度文部科学省「DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業」プロジェクト事業継承および本年山口大学が申請している文科省委託「成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業」と連携し、昨年度に続き成果物の相互活用を想定している。
※添付成果報告書P48~P74参照
◇在職者の学びを促進する仕組みには、企業が期待する人材育成をヒアリングし、多忙な在職者の時間・場所に柔軟な対応が可能なオンライン学習を活用する。また、組織ニーズを受け、キャリアコンサルティングにより継続的な学びを伴走支援するリスキル推進アドバイザー(仮称)を育成し体制を整備する。習得知識とスキルを業績に反映するため、類似学習の仲間と協働の場で連帯感と成長のマインドセットをし、階層別DX現実課題解決型ワークショップを受講し、チーム別業績連動する成果発表を行う。
プロセス例
学習計画設定+オンライン学習+交流カフェ+集合型ワークショップ+成果発表会(自主学習含)
=ブレンディッド・ラーニング
◇本事業では、昨年度調査報告を元に階層別にニーズの高い課題を設定し、以下の4コースを開発する。
その上で継続的に講座を提供するための体制ガイドブック・運用ガイドを作成、3年の期間中継続的に改訂する。
各コース 約30〜40時間程度(自主学習含)~コース組合せ受講可~
- インバウンド対応おもてなし(英)会話コース
- マナープロトコール
- DX系エントリーコース(デジタルマーケティング)
- 中核DX人材育成コース (2年目より検証)
選択例)1+2、1+3、2+3、3+4、1+2+3、 1+2+4、1〜4
基本情報・目標等
基本情報 | 内容・目標等 |
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対象とする職業・分野 | 観光・料飲・サービス業等顧客サービスを行う全職種 |
学習ターゲット、目指すべき人材像 | 該当分野・職種・階層別にインバウンド対応可能なスキル向上と実効性のあるDX活用推進できる効果的実行力向上 |
対象者のレベル(当該プログラムの内容に関する基礎知識の有無) | 基本的なコミュニケーション能力とパソコン等が扱える方 |
プログラム受講後に想定される受講者のキャリア・受講者が目指す姿 | インバウンド対応可能なデジタルマーケティングの実践できるDX活用企画推進者 |
開発するプログラムの目標受講者数 (1期間あたり) | 50人 (4コース・2講座 R7年度) |
開発するプログラムの総授業時数 (1コースあたり) | 30時間程度 (1コースあたり) |
開発するプログラムの想定受講期間 (1期間あたり) | 4か月 (学習から成果発表まで) |
e-ラーニングの実施の有無 | 有 |
概念図
取組を効果的・効率的に実施するための工夫
地域経済に即効性のある技能アップデートを目指す
観光・料飲・サービス分野
- 【分野】
- インバウンドおもてなし観光・料飲・サービス×DX課題解決法
- 【プログラム数】
- 4コース コース自由選択(コース内オンデマンド選択)
- 【期間】
-
4カ月(オンライン学習+集合学習+自主学習)
団体から企業への告知と企業との連携
独自体制と学習支援・実践学習法
◇体制整備
運営マニュアル・ガイドブック等作成
企業ニーズ・コンサルティングの充実
受講者学習支援人材の育成(リスキル推進アドバイザー(仮称))
継続的なポータルサイトの開発運用
*継続的な体制支援と体制の展開支援
◇講座開発
多様な講座選択ができる市販オンデマンド講座の活用(学習領域(認知分野))
講座選択時キャリアコンサルティング実施
学習者同士の学び合う協働体の仕組み化
現実の問題から課題解決に向かう協働体験学習
学習成果を発表することで学習効果の共有